2015年02月08日

1640 最近の相続税動向(相続税申告の財産構成比、申告もれ財産の変化)

最近の相続税動向(相続税申告の財産構成比、相続税申告もれ財産の変化)

相続税対策の前に最近の動向を知ることは税務署の視点を知る上で有効です

平成26年12月東京国税局から発表された「平成25年分(1月〜12月)の相続税の申告状況について」から 財産別の構成比率の推移から最近の動向を見ていきます

土地の比率(=土地価格÷相続税対象の総財産)
平成25年 45.8%
平成15年 56.0%
平成6年  70.6%

約20年にわたり 土地は全体の財産に占める割合は大きいことに変わりがないのですが 比率が落ちてきており 他の財産が増えていることがわかります

有価証券の比率(=有価証券価格÷相続税対象の総財産)
平成25年 15.2%
平成15年  9.2%
平成6年   8.6% 有価証券の比率は 最近 急に増加しています


現金預金の比率(=現金預金価格÷相続税対象の総財産)
平成25年 24.3%
平成15年 18.8%
平成6年   9.6% 現金預金の比率は 年々大きく増加しています


平成26年11月東京国税局から発表された 「平成25事務年度(25年7月〜26年6月)の相続税の調査の状況について」によると 調査件数は 2826件あり うち 申告もれ等が 2133件とあります

つまり 調査件数のうち 75.5%に財産もれ等が生じて 加算税等のムダな税金が生じています

1件あたり平均の財産もれ価格は 2860万円であり 1件あたり平均の追徴税額(本税+加算税)は 569万円 となっています


平成25事務年度の もれている財産の割合から最近の動向を見ると
土地   12.4%
有価証券 11.9%
現金預金 39.6% であり 現金預金が 最も相続税申告から漏れやすいことがわかります


さらに直近3年で見ると 土地の財産もれ割合(=土地のもれ価格÷総財産のもれ価格)
平成25事務年度 12.4%
平成24事務年度 18.3%
平成23事務年度 21.3%

有価証券の財産もれ割合(=有価証券のもれ価格÷総財産のもれ価格)
平成25事務年度 11.9%
平成24事務年度 15.4%
平成23事務年度 20.5% と土地と有価証券は 財産もれが減少しているに関わらず


現金預金の財産もれ割合(=現金預金のもれ価格÷総財産のもれ価格)
平成25事務年度 39.6%
平成24事務年度 34.2%
平成23事務年度 28.9% と財産もれが増えていることがわかります


さらに 国外にある財産の相続税もれ価格、件数も 平成24事務年度 14億円 39件 から 平成25事務年度 152億円 50件と増えていることから


財産価格は不動産が大きいに関わらず 税金もれが多いのは 現預金と国外財産であることから 納税者にとって ムダな税金を生じさせないために必要なのは 不動産の対策ではなく 財産もれ対策と言えます

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posted by 川口市の医療専門税理士 at 08:23| 相続アフター 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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