2015年04月28日

1656 歯科医院の経営環境の悪化

歯科の開業相談を受ける際 最初にお伝えするのは 分院長として(または勤務歯科医師として) キャリアをアップさせる方が いいのでは ということです


分院長として 既存の固定患者を維持するノウハウに自信を持って 開業するケースが多いですが 開業すると 新しい患者を集めるノウハウ、スタッフを集めて組織を維持するノウハウ、お金を管理するノウハウが必要になります


新しい患者とスタッフは 地域状況など外部環境に左右されるので 外部環境が悪い時は 波に乗りにくい面があります。開業以外の選択肢と比較して慎重に対応することをお勧めします


外部環境の悪化について 各統計資料から整理していきます

歯科診療所の施設数、人口10万人あたりの歯科医師の数は増えており 競争環境はさらに激化していると言えます


医療施設調査によると 平成25年の歯科診療所の数は 68701であり 前年比で318増えています

医師・歯科医師・薬剤師調査によると 人口10万対歯科医師の数は
平成4 年 62.2人 平成14年 72.9人 平成24年 80.4人 と増加傾向にあります

さらに 歯学部卒業生、歯科医師合格者の数を減らす対策が取られており 長期的に見ると 若い歯科医師の確保が難しい状況になることが 予測されます



開業院長の仕事は 診療だけでなく 組織やお金など診療以外の雑務も多く存在し、歯科経営成功のポイントは雑務の処理能力といえます

そこから考えると 勤務歯科医師を確保することにより 院長が診療と雑務をバランスよく処理できるので 勤務医師の採用についても 現状に合わせた施策を考える必要があります


医師・歯科医師・薬剤師調査から 歯科医師の特長は次のようになります 
 
1.女性歯科医師の数が 全体の2割を超え 年々増加しています。特に 30歳代の女性歯科医師の割合が増加しています

2.49才以下の歯科医師の数が 年々減少しています

3.男性歯科医師全体の69.9%は診療所の開設者・管理者として 院長職についています(開設者・管理者の女性歯科医師は全体の23.4%にとどまっています)

4.女性歯科医師全体の57.1%は診療所の勤務医として働いています


この特長から考えると 
1)開業後に 勤務歯科医の採用募集を考える際は 30歳代の女性歯科医師をターゲットにして 採用広告を考える

2)男性歯科医師を採用する場合 分院長候補または開業支援としての 教育体制を整える 

などの求人施策が考えられます


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posted by 川口市の医療専門税理士 at 10:33| 医療経営 4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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