2014年09月23日

1565 病院が黒字倒産しても銀行は悪くない

病院が黒字倒産しても、銀行は悪くない

銀行から貸出拒否、強硬取立をされ 資金繰りが悪くなると 銀行を悪者扱いする傾向がありますが 資金繰り悪化原因は 病院側のお金の認識の甘さにあり、銀行に責任はありません

また 資金繰りの悪化を 事務長の責任にする病院長もいますが それも正しくありません。事務長の責任ではなく 病院長の責任です


病院のお金に関する甘さは 現金帳簿のなさ、安易な手形取引、借入金依存度の高さに 出ます

現金帳簿がない
現金帳簿は 組織として 最低限備えるべき帳票です。信じられないのですが 黒字倒産や経理不正が起きる病院には 現金帳簿が存在しないケースが多いです

現金帳簿から 日々の収入、支出を記帳して 残高を記録した上で 実査をして 金種表を作り 不足原因を確かめるというルーチン業務が機能していなければ 資金繰り表は作れません


支払手形、手形借入、先日付け小切手など手形振出が多い
手形取引は一度の決済不能が 企業全体の信用低下に直結します

手形が決済されず 不渡となると 不渡情報が行き渡り 仕入条件・借入条件が悪くなったり、取立担当者の強硬督促から職員不安が起きたりすることにより さらに資金が圧迫され 倒産に追い込まれます

手形を振り出さず 担保を入れながら 支払を猶予したり、分払いにする折衝を 根気よく続ければ 時間がつくれ 再建チャンスも広がるのですが 手形の場合 そのチャンスを奪われます


銀行依存度が高い
黒字倒産を防ぐ方法は 自己資本を増やすしかありません。ただし 借入=危険という意味ではありません。利益(=返済原資)を増やさない借入は 銀行依存度を高め 黒字倒産に近づくという意味です


【編集後記】
お金がまわらなくなって倒産するケースは意外と少ないです。企業規模が大きいほど 職員が不安を感じて退職者が増えたり、取引先の信用低下が起きたりして 事業継続できず 倒産するケースの方が多いと思います


他に医療経営に役立つブログはこちら
にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ

【医療経営セミナー情報】
10/12 医院の税務調査と労基署調査(王子)→1012セミナー.pdf

吉田正一税理士HP http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
川口市士業の会(相続・M&A) http://www.ab.auone-net.jp/~ym102090/

posted by 川口市の医療専門税理士 at 10:03| 中小病院 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月21日

1564 破綻しない病院の病院長は決算書が読める

破綻しない病院の病院長は決算書が読める

決算書を読めることは 病院長の必要最低能力だと思います

患者対応や職員対応に忙しい、数字が苦手などの理由で 試算表の作成、銀行の対応、仕入先等への支払方法を事務長まかせにして 病院長が決算書を読めないと 

資金繰りが悪化した時に 破綻スピードが速まりますし 破綻か事業継続かの判断が遅くなり、結局は自分の財産を失うことになります


資金繰りが悪くなった場合 病院長自ら支払先と話し合いすべき
資金繰りが悪くなった場合 銀行、仕入先、税務署、社会保険事務所等に対して 支払を一定期間猶予したり、分割払にしてもらう交渉が必要になります

事務長が話すのと 病院長が話すのでは 支払先の受け取り方が全く違います。病院長自ら 試算表による現状の説明や改善計画を説明すべきです


資金繰りが悪くなると 試算表の作成能力の低下、事務長等の退職が生じます 
財務状況を一番把握しているのが事務長や経理職員なので まず事務長等の退職が続出します

事務長等が不在になれば 銀行、仕入先、税務署、社会保険事務所等に支払の猶予や分割払を 交渉する人物が不在になり 病院長が交渉せざるえません

経理部の縮小により 財務情報の開示能力が低下して 試算表の作成スピード、作成能力が一気に低下するので 銀行、仕入先等の判断材料が少なく 交渉が進みません

病院長が試算表を読めれば 交渉相手に判断材料を与えることができます
posted by 川口市の医療専門税理士 at 14:20| 中小病院 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。