2012年02月29日

917 経産省の医療経営テキストの総括

14部構成2000ページ超のテキストのエッセンスを整理してきましたが、全体のテーマを整理すると 次のようになると思います


医療経営で重点を置くべきは 組織づくり


組織づくりで必要なのは

1.ポジショニング(地域の医療ニーズの中における自院の位置づけ)
2.ポジショニングに応じた戦略(自院の方向性)


設備投資・人事・プロモーションは
自院のポジショニングと戦略に沿ったものでなければならない


組織を維持するために必要なのは

3.コミュニケーション
4.ガバナンス
5.コミットメント
6.コンプライアンス
7.リスク管理



特にコミットメント(組織に対する宣誓)が 組織維持のポイント
医療機関の職員は専門職が多く、専門職の定着率が 職員維持のポイント

専門職は 組織にコミットできなければ 転職するため、定着率を上げるには 組織として 専門職のコミットメントを得るように取り組む必要がある 




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2012年02月28日

916 経産省の医療経営テキストを読む 19

19.医療機関におけるリスク管理(2)

リスク管理の中心は 安全管理の体制をつくること

安全管理の体制をつくる例

1. 安全管理担当者の配置
2. 安全管理規程、事故防止マニュアルの作成
3. 安全管理委員会、患者相談窓口の設置
4. ヒヤリ・ハット事例の評価分析
5. クレーム発生時・事故発生時の初動マニュアルの作成
6. 内部評価(自己点検チェックリスト)の実施
7. 安全教育、事故発生訓練、災害訓練の実施

医療事故と法的責任のあらまし
1. 医療事故のうち 過失があるものに 法的責任がある
2. 法的責任とは 民事責任、刑事責任をいう
3. 民事責任とは 債務不履行責任、不法行為責任
4. 刑事責任とは 業務上過失致死傷罪など
5. 債務不履行責任回避のポイントは 提供された医療が 一般的な医療水準にあること
6. 不法行為責任回避のポイントは 患者の損害と 医療行為の過失に因果関係がないこと 

事故発生時の初動マニュアル作成の留意点
1. 経営層(指揮命令系統)への連絡手段を複数もつ
2. 経営層への情報伝達ルールを徹底する
3. 経営層不在の場合の 指揮命令権者を決める
4. 行政・職員・患者への報告、情報開示の流れを決める

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http://blogs.dion.ne.jp/yoshidama102090/archives/cat_356876-1.html 医療経営(3)

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2012年02月27日

915 経産省の医療経営テキストを読む 18

18.医療機関におけるリスク管理(1)

リスク管理とは どのようなリスクに、どのような方法で、どの程度まで対処するか 計画すること

リスク管理の流れ
1. リスクの把握→リスクの分析
2. リスクの予防→リスクの低減、リスクの移転

リスク把握とは 自院がさらされているリスクを知ること
1. 安全リスク: 医療事故、労働災害など
2. 経営リスク: 財務破たん、業務効率の低下、コンプライアンス違反、設備故障、情報流出など 
3. 外的リスク: 診療報酬改定、自然災害など

リスク分析とは 把握したリスクを 次に分類すること
1. 発生頻度は少ない&影響(損失)は大きい
2. 発生頻度は少ない&影響は小さい
3. 発生頻度は多い&影響は大きい
4. 発生頻度は多い&影響は小さい

リスク予防の例
1. 不測の事態が発生しても 損害を減らすようにする
2. 安全教育・定期点検・事前準備を実施する
3. 耐火・耐震構造、スプリンクラー設置にする
4. 在庫倉庫・サーバー・仕入先を 分散する
5. 保険・準備金により 損失補てん策を準備する
6. 契約により リスクを移転する

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http://blogs.dion.ne.jp/yoshidama102090/archives/cat_299486-1.html 経理リスク(1)
http://blogs.dion.ne.jp/yoshidama102090/archives/cat_330888-1.html 経理リスク(2)


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2012年02月24日

913 経産省の医療経営テキストを読む 17

17.医療経営における資金管理

資金管理のポイントは
1. 資金ニーズごと 自己資金によるか、他の調達手段か考えること
2. 資金ニーズとは 運転資金、賞与資金、退職金資金、設備投資資金など
3. 自己資金以外の調達手段とは 借入、リース、積立など

借入による資金調達のポイント
1. 借入先は 医療福祉機構、日本政策金融公庫、民間金融機関、医師信組など
2. 病院会計基準による決算書は 中小企業会計と異なるので、金融機関に 説明・情報開示が必要
3. 開示すべき情報は 収支状況、担保能力(不動産・個人財産)など 返済能力を示す情報
4. 診療報酬払込、給与振込は 金融機関にメリットがあるため、借入条件を有利にできる

借入以外の資金調達手段
1. 医療機関債(私募債)
2. 診療報酬債権流動化など

診療報酬債権流動化の流れ
1. 医療機関は SPCに 診療報酬債権を譲渡して、資金調達する
→運転資金ニーズがなくなるメリットあり
2. SPCは 国保・社保から 診療報酬債権を収入する
3. 医療機関のデメリットは 金利など調達コストが高いこと

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http://blogs.dion.ne.jp/yoshidama102090/archives/cat_351954-1.html 資金調達(1)
http://blogs.dion.ne.jp/yoshidama102090/archives/cat_362682-1.html 資金調達(2)

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2012年02月23日

912 経産省の医療経営テキストを読む 16

16.医療経営における財務分析

財務分析のポイント
1. 財務データを診療科別、施設別、入院・外来別に分析
2. 財務データを前期、前年同月、同規模他院と比較

主な収益性分析(高いほど収益性・投資効率が高い)
1. 経常利益率=経常利益/医業収益
2. 総資本経常利益率=経常利益/総資本
3. 患者1人あたり医業収益=医業収益/患者数

主な安全性分析(高いほど安全性が高い)
1. 自己資本比率=純資産/総資本
2. 流動比率=流動資産/流動負債
※固定長期適合率(=固定資産/純資産・固定負債)は 小さいほど 安全性が高い

主な生産性分析(高いほど生産性が高い)
1. 粗利益=医業収益−仕入・委託費
2. 職員1人あたり粗利益=粗利益/職員数
3. 病床稼働率=1日あたり入院患者数/病床数
4. 平均在院日数=入院患者数/入退院患者数÷2
※労働分配率(=人件費/粗利益)は低いほど、生産性が高い

主な成長性分析
1. 当年患者数/前年患者数
2. 当年医業収益/前年医業収益

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http://blogs.dion.ne.jp/yoshidama102090/archives/cat_304035-1.html 決算会計(1)
http://blogs.dion.ne.jp/yoshidama102090/archives/cat_308624-1.html 決算会計(2)

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2012年02月22日

911 経産省の医療経営テキストを読む 15

15.医療経営におけるオペレーション管理

オペレーション管理とは 予約→診療・入院→会計の流れを管理すること。主なオペレーション管理は
1. 診療プロセス管理(クリニカルパス)
2. 医薬品管理、医療機器管理、病床管理、手術管理
3. 予約管理、待ち時間管理、情報管理

クリニカルパスのポイント
1. 在院日数の短縮、医療の標準化、チーム医療の推進、インフォームド・コンセント など 主目的を明確にする
2. 全職種に参加させる

医薬品・医療材料の在庫管理の例
1. 使用場所に分散せず、保管棚に集約
2. オーダリングシステムと連動

医療機器管理の例
1. 移動可能な機器にして、稼働率を上げる
2. 定期点検、廃棄・取り替えを 計画的に行う

病床管理・手術管理のポイント
1. 目的は 在院日数の短縮、稼働率の向上
2. 病床・手術室は 全診療科共有
3. 病床管理は 病棟ごとに 診療科ミックス、看護配置計画を行う
4. 病床予約管理は 午前退院・午後入院による
5. 手術管理は 手術室の看護配置計画を行う


待ち時間対策の例
1. 患者、面会人とも 予約制を周知・徹底する
2. 診察を中断する連絡、書類作成を受けない
3. 診察開始時間直後の予約を分散する
4. 予測待ち時間、予約待ち数を知らせる
5. 順番が来る直前に メール等で呼び出す
6. 待合室、キッズスペースを待ちやすくする

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2012年02月20日

910 経産省の医療経営テキストを読む 14

定着率を高めるため、職員のコミット(目標に対する約束)を高める人事管理策を講じる

仕事・キャリアのコミット高める人事管理策の例

1. 目標管理により 給与・待遇を差別化する
2. 手術・検査の症例数を確保する
3. 最新の設備、技術・技法を 導入する
4. 資格・経験別に 教育研修、キャリアパスを用意する
5. 各階層の役割を 明確にする
6. 業績評価項目を 明確にする

業績評価項目の例(医師)
1. 手術・処置件数、外来患者数、収益、直接経費
2. 医療事故防止・医療連携の取り組み状況
3. 接遇、カルテ記載、学会発表など

組織のコミットを高める人事管理策の例
1. 医療事故対策を充実させる
2. 産前・産後の育児休暇、育児支援を充実させる
3. 休業後の復職支援を充実させる
4. 院内保育所を設置する
5. 上司、部下、同僚、患者など多面的評価を採用する
6. 看護学生・医学部生の奨学金制度を設ける
7. 資格取得のための休職制度、学費援助制度を設ける
8. 病棟・施設間の配置転換・ローテーションを図る

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http://blogs.dion.ne.jp/yoshidama102090/archives/cat_352119-1.html 介護事業

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2012年02月18日

908 経産省の医療経営テキストを読む 13

13.医療機関における人材管理(1)

人材管理の対象
1. 要員計画(業務に必要な人員を決めること)
2. 採用(資格別の要員計画に沿って応募採用)
3. 配置・異動、退職・解雇
4. 教育・訓練

要員計画のポイント
1. 現在の部署別・資格別・社員パート別の職員数を把握
2. 看護職の要員数は 配置基準、業務量、看護単位、三交代・二交代、夜勤体制を 考慮
3. 売上人件費比率の推移を把握し、要員数を算出する

採用のポイント
1. 医師採用は 医局経由、臨床研修医受入、紹介予定派遣、インターネット求人がある
2. 看護職は 都心に集中するため、立地による採用応募者数の格差がある
3. 相場以下の給与水準では 看護職などの採用は困難
4. 教育・研修、休暇、院内保育所の充実も 採用応募者の誘因効果あり

配置・異動のポイント
1. 昇進・昇格のルール(給与・権限・責任)を明確にする
2. 自己申告・社内公募による異動は モチベーション向上効果あり
3. 職員の適正発見・能力開発に基づく配置・異動が有効

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http://blogs.dion.ne.jp/yoshidama102090/archives/cat_364443-1.html 組織・人事


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2012年02月17日

907 経産省の医療経営テキストを読む 12

12.医療機関における組織管理

組織管理は 次を強化すること
1. コミュニケーション(タテ、ヨコ)
2. ガバナンス

コミュニケーション(タテ・ヨコ)強化のポイント
1. 経営理念を 全職員に周知する
2. 組織の目標と 個人の目標を リンクさせる
3. 理事会の指揮・命令を 素早く現場に伝達する
4. クリニカルパス、退院計画の部門連携をルール化する
5. 委員会の役割・権限を明確にして、重複をなくす
6. 患者の意見・クレームを収集する
7. 組織の一体感を醸成する

組織の一体感を醸成するには 職員のコミットメントを強化する。コミットメント強化の例は
1. 意思決定に参加させる
2. 評価と報酬を 明瞭・公平・公正にする
3. キャリアプランを明確にする など

ガバナンス強化のポイント
1. 理事会の院長親族割合を減らす
2. 社員総会の1人1票議決を運用する
3. 監事の職務を明確化する
4. 外部有識者、看護部長、事務部長を 副院長にする
5. 評議員会を設置して、理事会を監督する
6. 外部有識者、地域住民を評議員にする

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2012年02月16日

906 経産省の医療経営テキストを読む 11

11.BSC(バランス・スコア・カード)の活用(2)

4つの視点の戦略目標が決まったら、4つの視点の戦略目標ごとに アクションプランを考える

財務の視点におけるアクションプランの例
1. 診療報酬の算定項目の見直し
2. DPCの導入、特定療養費の拡大
3. 診療以外の経費・業務の削減など

顧客の視点におけるアクションプランの例
1. 疾患説明書による説明
2. 患者相談窓口の設置
3. 接遇、アメニティー、ホームページの充実

プロセスの視点におけるアクションプランの例
1. 疾病構造の変化に合わせた設備投資
2. 外来業務の効率化(動線整理、IT化)
3. 転倒・医療事故の分析
4. 医療機能の評価、業務の標準化
5. クリニカルパス作成、長期入院患者の対応

学習と成長の視点におけるアクションプランの例
1. 労働環境・人事制度の整備、有給休暇消化率の改善
2. リーダーシップ教育、レクレーションの実施
3. レクレーション、改善提案数の促進
4. 学会発表数、研修医受入数の増加

戦略目標を達成するためのアクションプラン(数値目標つき)ができたら、アクションプランに沿って行動するだけ。実績の検証ポイントは設けて、アクションプランの修正は検討すべき

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2012年02月14日

905 経産省の医療経営テキストを読む 10

10.BSC(バランス・スコア・カード)の活用(1)

BSCは、ビジョン達成のため 4つの視点で 組織行動をコントロールする手法。4つの視点のテーマは
1. 財務の視点:戦略による利益増
2. 顧客の視点:患者に何を提示するか
3. プロセスの視点:どの業務プロセスを改善するか
4. 学習と成長の視点:自院が どのように学習し、成長していくか

財務の視点における戦略目標の例
1. 売上(患者シェア)の増加、利益の増加
2. 患者一人あたり原価の削減
3. 医師一人あたり収益の向上

顧客の視点における戦略目標の例
1. 患者満足度の向上、患者対応の充実

プロセスの視点における戦略目標の例
1. 地域医療における自院の強み(医療機能)の強化
2. 医療事故の削減
3. 外来患者のリピート率の向上
4. 病床稼働率の向上、平均在院日数の短縮
5. 業務の流れに応じた人員配置

学習と成長の視点における戦略目標の例
1. 職員の技術・サービスの向上
2. 定着率・職員満足度の向上、人材育成

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2012年02月13日

904 経産省の医療経営テキストを読む 9

9.戦略的な投資判断が必要な医療技術

戦略的な投資判断が必要な医療技術
1. 医療機器(MRI、X線CT、専門技術、集中治療室など)
2. 医薬品(薬剤、手術用品、医療消耗品など)
3. ITシステム

ITシステム投資の例
1. 電子カルテ、オーダーエントリー
2. 予約管理、画像管理、薬剤処方管理、医事会計
3. 医療連携、医薬品情報など

医療技術の投資判断のポイント(1)
1. 投資による手間、スペース、維持費用などコストの把握
2. 投資による効果、効能、利益など収益の把握
3. 借入による投資の場合 借入金利をコストに算入
4. 手術実績の院内掲示による収益・コスト効果を把握
5. 自院の強みを発揮できるか(また弱みを克服できるか)
6. 自院の経営理念に適合するか

医療技術の投資判断のポイント(2)
1. 新技術の場合 パイオニア利潤・将来性は あるか
2. 普及技術の場合 投資回収性・安全性は 高いか
3. 代替技術の進歩により 投資回収リスクがないか
4. 倫理上 問題ない医療技術か
5. 安全性を確保できる医療技術か
6. 保険外診療の場合 診療価格を いくらにするか

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2012年02月10日

902 経産省の医療経営テキストを読む 8

8.医療経営におけるマーケティング(2)

自院サービスを患者見込者に知らせるマーケティング例
1. 広告:看板、交通機関内、電話帳など
2. 広報:院内報、院内掲示、ホームページなど

患者見込者を来院させるためのマーケティング例
1. 患者相談窓口、コールセンターの設置
2. 患者の出入りを介助する職員の配置
3. 図書コーナー、コンビニ、大浴場の設置
4. クレジットカード支払の取り扱い

地域連携のためのマーケティング例
1. 病床・医療施設の利用開放
2. MRI、CT、高額医療機器の開放、緊急時対応
3. ヘリポートなど周辺医療機関にない機能を保有
4. かかりつけ医との共同主治医制
5. インターネット経由による電子カルテ情報の共有
6. 救急医療の充実、救急搬送の受入拡大
7. 研修センターの設置、勉強会の実施
8. 地域医療連携室の設置、紹介元へ広報誌の配布、紹介元への逆紹介
9. 訪問看護ステーション、在宅介護支援センターとの連携

ヘルスケアサービスのためのマーケティング例
1. 健康教室、疾患情報の提供など健康教育
2. 自治体、職場へ医療従事者の派遣、広報誌配布

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2012年02月09日

901 経産省の医療経営テキストを読む 7

7.医療経営におけるマーケティング(1)

マーケティングの目的は 自院のサービスを、患者見込者に知らせ、来院に結びつけること

マーケティング活動の流れ

1. 市場を細分化してターゲットを選定する
2. ターゲットに対して、マーケティング活動をする
3. マーケティング活動を修正する

市場細分化して、ターゲットを選定するとは
1. 診療科別に 患者見込者を絞り込むこと
2. 年齢、性別、家族構成、職業、所得水準、ライフスタイルにより 患者を想定するのがポイント

ターゲットに対して、マーケティング活動をするとは
1. 顧客価値、顧客コスト、利便性、コミュニケーションから マーケティングミックスを考えること
2. 顧客価値とは 治癒、安心感、施設の充実、接遇の良さ
3. コストとは 受診回数、待ち時間、診療費用
4. 利便性とは 交通アクセス、診療開始(終了)時間
5. コミュニケーションとは サービスの説明、情報提供

マーケティングミックスとは 次の組み合わせ
1. サービスの品質、価格、提供施設、広告
2. サービスの設備、雰囲気など物的環境
3. サービスを提供する人材
4. サービスの提供プロセス

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2012年02月08日

900 経産省の医療経営テキストを読む 6

6.医療経営における経営戦略(2)

差別化戦略(他院との差別的サービス)とは
1. 地域でオンリーワンの診療技術 と 患者から選ばれる医療サービスの2種類
2. オンリーワンの診療技術は 過大投資のデメリットあり
3. 患者から選ばれる医療サービスは 診療技術だけではなく、病医院全体のサービスを示す

専門特化戦略(選択と集中)とは
1. 患者を限定し、自院の経営資源を 特定医療サービスに集中投下すること
2. メリットは 医療の質と効率を高める
3. デメリットは 流れ作業化しやすい

水平的分院戦略によるグループ経営とは
1. 同一機能の分院を水平的に拡大する戦略
2. 報酬改定等の政策リスクの影響を受けやすい
3. 人、商品、設備、資金など経営資源の調達において  スケールメリットあり

複合体戦略によるグループ経営とは
1. 医療・保健・福祉など異なる機能の施設等を垂直的に提供する戦略
2. メリットは 患者の囲い込み
3. 報酬改定等の政策リスクを分散する効果あり
4. デメリットは 過大投資。都市部は土地確保が困難

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2012年02月06日

898 経産省の医療経営テキストを読む 5

5.医療経営における経営戦略(1)

経営戦略とは
1. ビジョンを実現するための手段 ※ビジョンとは羅針盤
2. 自社と他社を差別化するもの
3. 経営戦略を練るには 事業計画書の作成が必要

事業計画書に何を記載するか
1. なぜ行うか→自院の環境分析、SWOT分析が必要
2. 何を どのように 行うか
3. リスクはどれくらいか→リスク管理が必要
4. リターンはどれくらいか→資金管理が必要

自院の環境分析手法(3C分析)とは
1. 患者、競合、自院 から 経営戦略を考えること
2. 患者分析は 患者見込数、患者の特徴を知ること
3. 競合分析は 自院と競合の違いを知ること
4. 自院分析は 自院の強み、弱みを知ること

自院の環境分析手法(SWOT分析)とは
1. 自院を取り巻くチャンス・脅威を考慮しながら
2. 競合と比較して、自院の強み・弱みを知ること

自院の強み(コアコンピタンス)とは
1. 自院の戦略、組織、組織ルール、企業風土、人材、技術のこと
2. 自院のコアコンピタンスは活用し、コアコンピタンス以外は外部委託できる
3. 経営戦略は コアコンピタンスに裏付けられるべき

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2012年02月03日

896 経産省の医療経営テキストを読む 4

4.医療経営に必要な経営テーマ

医療経営において 経営戦略が必要な理由
1. 地域医療ニーズに応えるため
2. 自院の機能分担、他院との連携を図るため

医療経営において マーケティングが必要な理由
1. 医療機関数が増え、患者の選択が広がったため
2. 患者とのコミュニケーション力を向上し、患者の満足度を高めるため

医療経営において 組織管理・人材管理が必要な理由
1. 自院の組織体制、職務のあり方を理解するため
2. 組織の中で職員はどう行動するか理解するため
3. 医療サービスは 高度な人的サービスであるため
4. 専門職の採用・評価・教育を管理するため

医療経営において 会計管理・資金管理が必要な理由
1. 組織として 財務健全性を保つため
2. 設備投資、修繕、新技術導入などに資金が必要なため
3. 金融機関からの資金調達を容易にするため

そのほか 医療経営において必要な経営テーマ
1. 新技術・新知識が医療サービスの質の向上を促すため、技術戦略が必要
2. 経営戦略を実行するため、目標管理・経営計画が必要
3. 医療は 事故賠償・労働賠償など リスクが高い産業のため、リスク管理が必要

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2012年02月02日

895 経産省の医療経営テキストを読む 3

3.戦略策定のポイント(2)

戦略策定とは
1. 戦略(中長期的計画)を立案すること
2. 行動計画(短期計画)を策定すること

戦略(中長期計画)を立案するポイント
1. 医療計画から 自院の位置づけを決める
2. 自院の位置づけから 組織目標を決める 
3. 経営資源(人、資金、設備など)の配分を見直し、組織目標の達成を図る

戦略(中長期計画)を立案する例
1. 地域医療ニーズから 医療機能の特化、包括的地域ケアの参画など 自院の位置づけを見直す
2. 組織目標達成のため 人材の配置・育成を見直す
3. 不足している経営資源について 経営手法の見直し、取引者との関係強化、医療連携を進める

行動計画(短期計画)を策定するポイント
1. 行動計画は 組織目標達成のための短期目標計画
2. 職員の満足度(定着率)向上のため 職務基準、評価制度、賃金制度を見直す
3. 業務・物品の流れを 文書化し、コスト管理する
4. 職員の業務改善活動、QC活動を 奨励する
5. 新しい診療技術・情報技術を採用する
6. 医療事故の事例を研究し、事故抑制策を図る

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2012年02月01日

894 経産省の医療経営テキストを読む 2

2.戦略策定のポイント(1) 

医療経営の戦略策定は ビジョン策定から

経営者は 次の流れで 戦略を実践する
1. ビジョンを策定する
2. 環境を分析する
3. 戦略を策定する
4. 戦略を実践する体制(組織)をつくる
5. 戦略を実践し、創意工夫し、合理性を追求する

ビジョンを策定するポイント
1. 地域医療における自院の存在意義を明確にする
2. 地域貢献をキーワードにする
3. 地域住民と職員に ビジョンを わかりやすく伝える
4. ビジョンを 職員の判断・行動の指針にする
5. 実現したい将来像を具体化する

環境を分析するポイント
1. 医療計画から 中長期的な医療ニーズを把握する
2. 目先の診療報酬制度の動向には 左右されない
3. 地域のヘルスケアサービスのニーズを把握する
4. 自院の患者、競合、人、設備の現状を把握する
5. 自院の強み、弱み(課題)を明確にする
6. 他院との違い(ポジショニング)を明確にする
7. 分析には 財務面、臨床面の指標を用いる
8. 自院の強みを生かした医療連携を進める


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2012年01月31日

893 経産省の医療経営テキストを読む 1

1.経産省の医療経営テキストのポイント 

医療経営のポイントは 組織づくり

どのような視点で 組織を作るか
1. 地域の医療ニーズに合うように、組織を作る
2. 医療の質が向上するように、組織を作る
3. 保険医療制度が持続するように、組織を作る

地域の医療ニーズに合うように、組織を作るには
1. 地域における自院の医療機能(戦略)を明確にする
2. 他院の医療機能(戦略)との違いを明確にする
3. 戦略策定のため 経営企画部などの人材育成をする
4. 戦略策定のため 経営手法を導入する

次の医療ニーズに対して、組織として どう対応するか
1. 生活習慣病
2. 疾病予防、在宅ケアなどヘルスケアサービス
3. 患者の選択による 保険外診療の併用
4. 専門分野ごとに機能分化した医療連携

医療の質が向上するように、組織を作るには
1. 組織目標を設定し、周知し、達成状況を検証する
2. 患者の満足度調査し、問題点を改善する
3. 医師、看護師等の役割、コミュニケーションを見直す
4. 組織への貢献度に応じた評価制度を導入する
5. クリニカルパスにより、医療サービス情報を開示する
6. 財務内容を改善し、教育予算等を強化する


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2012年01月26日

890 経産省の医療経営テキストを読む 序

診療所経営入門に役立つ書籍として 経済産業省の医療経営テキストが有名です

経産省の医療経営テキストの特徴は
1.経営実務において、必要な広範囲の知識について 整理していること
2.体系的に整理され、自院独自の問題の整理に役に立つこと

コンサルタント、事務長、院長が書いた病院経営の本は 筆者の成功事例にすぎないので、自院に役に立つかどうか やってみないとわからないのですが、

経産省の医療経営テキストは 広範かつ体系的に整理してあるので、自院の問題点を分析することに役に立ちます


経産省のHPからPDFで無料ダウンロードできますが、ページ数が多く なかなか読み切れません 

そこで 診療所経営に必要なテーマを ブログで整理していこうと思います。このテキスト構成でも意識している全体像を中心に、診療所経営に役立つエッセンスを整理していきます


主なテーマは 組織づくり、戦略策定、経営管理

経産省の医療経営テキストは 医療機関の経営幹部の育成、院長の管理者教育に有効です。このテキストをマスターすれば コンサルタントや社外研修に 高い費用を払う必要はない と思います



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