2012年10月31日

1090 院長・社長の経費モレを防ぐ工夫

院長・社長が支払う経費はモレやすい

節税は 小さい工夫の積み重ねであり、経費もれにより 家計費となってしまった支払を 減らすことが 節税につながる

そこで 経費モレを防ぐ工夫を紹介します


2つのサイフ方式

個人用と事業用の2つのサイフを持ち歩く事業主は多い

事業用サイフの使い方は
1.サイフへお金を入れる際は 事業用通帳から引き出す
2.サイフに出金伝票(100均などで購入可)を5、6枚入れておく
3.領収書のない経費は出金伝票に 支払日、金額、内容、支払先を記載
4.領収書がある場合 サイフで保管
5.1の入金額−サイフ残額=経費合計 を定期的に精算する
6.経費合計を給与振込、事業用通帳から精算して、サイフを定額にする


コーポレイトカード、パスモ、スイカの利用

クレジットカードは使えない支払先もあるため、限られるが 高額の支払(接待交際費など)はクレジットカードを利用するケースが多い

パスモ、スイカは交通費に限定して利用

支払内容別に カード類を分けると 管理もラク



会社・医院の小口現金と分ける

小口現金から社長・院長が自由に持ち出せる風土があると、経理不正や経費もれが生じやすいので 小口現金と社長・院長の現金は分ける方がいい


ネットバンクの利用

院長・社長管理用の通帳をネットバンクで管理することで 経理管理と分けることも 経費もれを防ぐことに有効。経理のネットバンクへのアクセスは制限


高額の経費は請求書をもらい、経理で一括管理


接待飲食費は 参加人数・接待目的を 領収書に 支払の都度記載

・通常の会議のための飲食費であれば 法人税法の交際費課税の対象外

・接待のための飲食費であれば 1回の飲食について 1人5千円以下の飲食費であれば 法人税法の交際費課税の対象外

・ただし 虚偽の記載は 重課税金あり(虚偽は割りが合わない) 


支払先は隠蔽しない

法人の裏金は 重課税金あり

例えば 医師などの就職あっせんのために 法人が 学校に寄付をする場合など 仮装・隠ぺいしない
(寄附金課税、交際費課税などはあるが、重課税金を払うよりマシ)

支払先を隠ぺいしたければ 個人の給与(家計費)から

posted by 川口市の医療専門税理士 at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月20日

421 中小企業の内部統制 8

8.購買業務の内部統制(2) 

在庫管理の内部統制
1. 在庫管理業務は 担当者が入庫・出庫の際 受払簿を作成し、定期的に実地棚卸をする業務
2. 在庫管理の対象は 商品、製品、材料のほか 完成前の製品、消耗品、消耗工具類、作業くずなどが該当
3. 自社在庫のみでなく 預け在庫(外注先・得意先)含む
4. 在庫管理の内部統制の目的は 流用防止を図りながら 適正在庫を維持すること 

在庫管理のリスク(内部統制すべき事項)
1. 受払簿の記載をせず 個人流用
2. 受払簿と経理担当者の会計帳簿が一致しない
3. 受払簿の帳簿残高と 実地残高が一致しない
4. 不良品を正常品として評価(決算信頼性低い)
5. 担当者の裁量で 棚卸評価(決算信頼性低い)
6. 在庫管理情報が 発注管理に活用されてない(業務不効率)

在庫管理の内部統制上 必要なプロセス
1. 受払簿作成者と会計帳簿作成者を別にして 照合プロセスを設ける
2. 入庫担当者と出庫担当者を別にして 流用を防止する
3. 帳簿残と実地残の差異の調査プロセス(記録ミス、紛失、盗難など)を設ける
4. 不良品の評価について 権限者による承認プロセスを設ける

【編集後記】
中小企業の内部統制は 人を増やさず マニュアルやITに頼らず 社員の職域拡大(経理担当者が 出庫を担当したり、専門以外の業務を多角的に行う)の必要があると思います
posted by 川口市の医療専門税理士 at 10:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月19日

420 中小企業の内部統制 7

 7.購買業務の内部統制(1) 

購買業務の内部統制の目的と要素
1. 発注管理(外注管理含む)、在庫管理において 不正・ミス防止と業務効率化の仕組みが 機能することが目的
2. そのために 統制環境、リスク分析、統制活動、情報伝達手段、定期点検、IT活用の要素を入れること

発注管理の内部統制
1. 発注業務は 発注担当者が仕入先へ発注し、検品担当者が検品、経理担当者が経理・決済するまでの業務
2. 発注書を作成し、責任者が承認するプロセスを設ける
3. 安定した品質・納期・価格により 仕入先を選定する
4. 販売予測・在庫状況・機会損失防止・在庫管理コスト・調達期間から 適正発注量を算定する 
5. 検品担当者が発注書と入庫品を照合し、異なる場合 返品・値引等の承認プロセスを設ける
6. 発注担当者と検品担当者を別にして 納品ミス・支払不正を防止する 
7. 検品担当者が作成した仕入伝票により 経理担当者が仕入計上し、仕入代金を払う

外注管理の内部統制
1. 外注先の選定、外注プロセスは 発注管理と同じ
2. 金型・支給材料の取り決め、機密情報の取り扱い、下請関連法遵守、納品基準など 文書化が必要 
3. 内製と外注を比較し、外注すべきか検討するプロセスを設ける
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月15日

419 中小企業の内部統制 6

6.与信管理のポイント 

与信管理のあらまし
1. 貸倒被害を最小限に抑えるのが目的
2. 売掛金・貸付金の残高に上限(与信限度額)を設定する
3. 売掛金・貸付金の残高を 与信限度額以下に維持する

与信限度額設定の流れ
1. 与信限度額の決定者を 職務権限書により文書化
2. 与信限度額算定表の作成(純資産、資本金、売上高、創業年数、担保、保証金、販売条件による算定表)
3. 決算書(官報やHPによる決算公告)・法人登記簿などを取り寄せ、算定表により与信限度額を計算
4. 与信限度額算定のつど与信限度額の決定稟議を経る

与信限度額維持のポイント
1. 与信限度額を最新情報に基づき 定期的に更新
2. 与信限度額の余裕がない取引先は 販売条件の変更(入金サイト短縮)や保全措置(担保や保証金)により 増額更新
3. 与信限度額を超える受注は 特別の承認プロセスを設ける(受注制限)

年齢調べ(エイジング管理)とは
1. 入金予定日ごとに 売掛金残高を管理すること
2. 与信限度額以下を維持しながら 入金予定日ごとに 督促・回収折衝・保全措置など異なる債権回収管理をする

事務所ホームページ http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月14日

418 中小企業の内部統制 5

 5.販売業務の内部統制(2) 

請求業務の内部統制
1. 請求業務とは 経理担当者が 売上伝票に基づき 得意先に請求書を送付し、会計上 売上を計上する業務
2. 売上伝票と請求書の照合プロセスを設ける
3. 請求書作成者(経理担当者)と売上伝票作成者(営業担当者)を別にして 請求もれ・請求誤りを防止する
4. 会計ソフトに計上した売上金額と 請求書の照合プロセスを設ける
5. 商品の出荷日、納品日(得意先検収日)、請求日の履歴を残し 売上計上時期を会計基準に合わせる  

集金業務の内部統制
1. 集金業務とは 営業担当者が請求書に基づき集金し、領収書を送付する業務
2. 営業担当者が作成した得意先元帳と 経理担当者が作成した売掛金残高の照合プロセスを設ける
3. 得意先に入金の都度 領収書を発行し、定期的に残高通知書を発行することで 営業担当者による売上金のラッピングを防止する 

回収遅延先管理
1. 回収遅延先について 入金予定日ごとの管理(年齢調べ)をして 売掛金残高通知・督促の反応・財務状況聞取り・回収計画策定など別管理が必要
2. 決算上 貸倒懸念債権・破産更生債権として表示

事務所ホームページ http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
posted by 川口市の医療専門税理士 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

417 中小企業の内部統制 4

4.販売業務の内部統制(1)

販売業務の内部統制の目的と要素
1. 販売業務の内部統制は 受注→出荷→請求→集金の各業務において 機能することがポイント
2. 内部統制の目的は 販売業務の効率化、売上科目の決算信頼性向上、法令遵守
3. 各業務において 統制環境、リスク対応策、統制活動、定期点検、IT活用などを機能させる

受注業務の内部統制
1. 受注業務とは 注文担当者が 注文を受けてから 出荷担当者へ出荷依頼書を流すまでの業務
2. 注文内容と出荷内容の照合プロセスを設ける
3. 与信限度を超える受注や 値引き販売など 担当者裁量を広げないように 承認手続きを設ける
4. 新規取引先の販売条件・与信限度の基準書を作成する
5. 得意先データ変更のアクセス権限者を明確にする

出荷業務の内部統制
1. 出荷業務とは 出荷担当者が出荷依頼書の通り 得意先に出荷し、得意先から納品受領書を受取、経理に売上伝票を流すまでの業務
2. 出荷依頼書と納品受領書の照合プロセスを設ける
3. 出荷担当者と売上伝票作成者を別にする
4. 売上伝票入力するアクセス権限者を明確にする
5. 返品があった場合 受注担当者及び経理担当者へ報告し、伝票処理をする

【編集後記】
現金の内部統制は 無意識のうち機能している中小企業が多いのですが 売上に関しては 社長が主導して ルールを決めないと 担当者のやり方になり 担当者が変わるたびに やり方が変わるため 業務が不効率になります  

事務所ホームページ http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月12日

416 中小企業の内部統制 3

3. 現金管理の内部統制 

4つの目的を達成するため 6つの要素を機能させる
1. 現金管理の内部統制の主目的は 業務効率化、決算信頼性向上、法令遵守(横領・盗難の抑止)
2. 現金管理の内部統制で機能すべき主要素は 統制環境、リスク対応策、統制活動、定期点検、IT活用など

内部統制で機能すべき要素の実例
1. 統制環境の例:職務権限規定・現金管理規程等により 管理責任者・担当者の権限、手続きを明確化
2. リスク対応策の例:現金過不足、横領・盗難が生じた場合の責任と手続きの明確化
3. 統制活動の例:金銭出納マニュアルにより 業務効率化
4. 定期点検の例:現金実査と帳簿残の確認、担当者ローテーション、収支内容のチェック
5. IT活用の例:会計ソフトの現金預金勘定、販売管理ソフトの入金(売上金の消込み)の確認

現金管理規程・金銭出納マニュアルのポイント
1. 内部統制に沿った行動に 責任負担はない
2. 金庫から預金に入金する基準を決める(頻繁に預金へ入金する、現金取引を減らす)
3. 現金過不足が生じた場合 すぐ伝達・分析する
4. 金庫取扱者が帳簿記載・会計ソフト入力しない
5. 小切手発行者が 小切手帳管理をしない
6. 売上金入金者・小切手受取者が 販売管理(消込み)をしない

【編集後記】
4つの目的 6つの機能については 『中小企業の内部統制 2』を 参照ください。

事務所ホームページ http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月10日

415 中小企業の内部統制 番外編2

担当社員の使いこみ事例

現金、商品、備品の流用
小口現金を個人に流用し 帳簿上処理しないケース、現金過不足で処理するが 内部統制が働かないケース

管理が行き届かない在庫や事務品などを個人に流用するケース

(改善策)金庫やレジの現金実査は 毎日行い 頻繁に預金へ振り込むことで 現金不正は抑制できる

(改善策)現金過不足時の現金担当者を把握できる仕組みにして 担当者ごとのミスを見えるようにする。マニュアルの徹底、担当者の変更・ジョブローテーションなども有効


売上金の流用(ラッピング)
売上が生じても 処理せず 個人で売上金を回収するケース
請求書は発行するが 個人口座へ入金させたり・現金回収することで 売上金を流用するケース

(改善策)主要取引先の売上・入金管理が担当者まかせの場合 補助担当者を加えたり、得意先への残高通知をすることで 不正は抑制できる

預金振込による流用
請求書なしで振込をする家賃などの経費について 2重払いをして 1つは個人の口座へ振込流用するケース


(改善策)請求書なしの振込をなくす、振込までの稟議ルールを決める、通帳に内容を記載し おかしな振込はチェックする、ネットバンクにより経理担当者以外の内部統制できるようにする


【編集後記】
内部統制の効果は 不正抑制よりむしろ 所定の手続きを経ていれば 担当者の責任を回避できることにあると思います

事務所ホームページ http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
posted by 川口市の医療専門税理士 at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月09日

414 中小企業の内部統制 番外編

中小企業の粉飾決算を見分ける

資産が実態より過大でないか、がポイント

見る側に 粉飾決算を見分ける目(粉飾決算は 単年度の赤字決算より 評価が低いことを 意思表示する)があれば 中小企業の粉飾決算の抑制効果はある


粉飾決算を見分ける7つのポイント
1 現金が同業者と比較して過大の場合 小切手受取か 一時的な増加か 粉飾か確認すべき

2 預金と借入は 全ての金融機関の残高証明書を確認すべき 

3 売掛金は特定の取引先で粉飾するケースが多いので 取引が大きい得意先は 請求書を確認すべき 

4 建物、機械など大型固定資産は 取得価額×経過年数の未償却残高率により 期末簿価が過大でないか(償却不足がないか)確認すべき

5 商品在庫の水増しは一度行うと 来年以降もせざるえないケースが多いので 何年かに1度 在庫明細を確認すべき

6 仮払金、社長貸付金により 粉飾や裏金捻出するケースがあるので 内容を聞き取りすべき

7 関連会社貸付金・開業費・開発費・前払費用・建設仮勘定など により 損失をとばす ケースがあるので 内容を確認すべき


事務所ホームページ http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
posted by 川口市の医療専門税理士 at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月08日

413 中小企業の内部統制 2

2.内部統制のあらまし(2) 
 
内部統制の目的は4つ
1. 業務の有効性・効率性を高めること
2. 決算情報の信頼性を高めること
3. 法令を遵守すること
4. 正当な手続きで 資産の取得・処分が行われること

内部統制の目的を果たすため 機能すべき要素は6つ
1. 統制環境を整備すること(経営方針、企業倫理、規定・マニュアルの整備)
2. 業務におけるリスクを分析し、対応策を検討すること
3. 統制活動を整備すること(業務・稟議の流れの整備)
4. 必要な情報が正しく伝えられること
5. 内部統制が有効に機能しているか定期点検すること
6. インターネット、財務・給与・販売などの管理ソフト、電子帳簿などITを活用すること

中小企業の内部統制構築の流れ(有効性評価を除く)
1. トップダウンによる経営方針・内部統制方針の明確化
2. 定款・就業規則・経理規程の確認・見直し・更新
3. 取締役会議事録・株主総会議事録の確認・管理
4. 取締役・監査役・管理者の職務権限明確化
5. 担当業務(営業・経理・購買等)の流れを文書化
6. 担当業務のマニュアルを作成・更新
7. 稟議・決裁までの流れ・ルールを文書化
8. 倫理規定の作成、法令遵守教育

事務所ホームページ http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月07日

412 中小企業の内部統制 1

1.内部統制のあらまし 
内部統制とは
1. 不正・ミスを防止し、不正・ミスの損失を最小に抑えるため 会社の内部で管理・統制する仕組みのこと
2. 金融商品取引法は上場企業等に 内部統制報告書(有効性の評価)の提出を義務化
3. 会社法は 大会社(資本金5億円以上または負債200億円以上)の取締役に 内部統制構築を義務化
4. 中小企業に内部統制構築の法的義務はないが、取締役には善管注意義務があるため 内部統制は必要

内部統制により防止したい不正・ミスとは
1. 粉飾決算・架空取引・定款違反などの法令違反行為
2. 正当な手続きなしの 資産の取得・処分などの行為
3. 情報漏洩、盗難、使いこみ、クレーム・事故の隠ぺい
4. 業務の非効率、社内規則違反、社内手続もれ、セクシャルハラスメント、パワーハラスメントなど社内行為

内部統制の枠組み
1. 決算書の信頼性の確保
2. 業務の効率性の確保(経理規程等・業務マニュアルの整備・更新)
3. 法令遵守の確保(定款・就業規則の見直し、内部統制の違反事例紹介・罰則強化、監査役の機能強化)
4. 資産の保全(取締役会・株主総会の議事録、稟議の流れ文書化)

【編集後記】
まずは 定款や就業規則を見直してみてはいかがでしょうか。時代や外部環境が大きく変わっているのに 会社設立時から 一切 定款や就業規則などを変えていないのは 組織が時代に対応していない ということになると 思います 

事務所ホームページ http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
posted by 川口市の医療専門税理士 at 10:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月06日

411 中小企業の内部統制 序章

中小企業の経理不正
会社ぐるみの粉飾決算、経理担当者・営業担当者の使いこみど 中小企業にも経理不正はあります。たいていは 少し見れば気づく単純なものばかりですが


経営資源の少ない中小企業にとって コストをかけずに 少し見る仕組みをつくり 不正を抑制するのが ポイントになります


まずはマニュアルと規定づくりから
各社員の常識や経験まかせの業務から 文書化とデータ化を図り 業務を定型化しなければ ミス・不正など異常点発見は困難。まずは 非ルーチンを目立たせる仕組みから


マニュアルがたくさんあっても不正防止にならない
マニュアルは常に更新しないと 誰も見ない立派なマニュアル類が本棚にあるだけになります


IT化は不正防止にならない
IT化は アクセスしないと 業務のミスや不正が見えません。アクセス権限者のミス・不正を見る仕組みが必要です。アクセス権限者を増やしても ミス・不正防止の費用対効果は低いです


トップが主導できるかが継続のポイント
同族会社でも 会社のサイフと個人のサイフは明確に区分しないと 会社はトップが不正に緩いと 社員も緩くなります


【編集後記】
新規のお客様に関して 経理担当者がベテラン経理だったり 元税理士事務所の担当者だったりすると 契約後に経理不正を確認します。2年に1度 顧問税理士を変えている申告書や不透明な資産が多い決算については 契約前に 脱税・粉飾の確認をします

事務所ホームページ http://www.ac.auone-net.jp/~ym102090/
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月26日

345 会計ソフト導入の手引き 7

7. 業務分散とアクセス制限の仕組み 

入力業務が多量化した場合の分散処理検討の流れ
1. 小口経費やPOS日報などの現金収支資料の整理から現金データ入力までのチャート作成
2. 預金、売上、仕入、給与、経費支払もそれぞれデータ入力までのチャート作成

会計ソフトの分散処理の方法とメリット・デメリット
1. 経理課スタッフで分散入力する方法、各店舗が分散入力する方法、外注する方法などがある
2. 経理課スタッフで分散入力する方法は子機PCを現金入力用、預金入力用など経理資料ごと分散入力する方法
3. 経理課スタッフで分散入力する方法は データ漏えいリスクは低いが、管理コストが増える
4. 各店舗が分散入力する方法は 各店舗の子機PCに各店舗が経理資料から分散入力する方法
5. 各店舗が分散入力する方法は 店舗に余力がある場合 管理コスト不要になるが、データ漏えいリスクあり

分散入力の注意点とインターネットの活用
1. 分散入力は 子機PC側で入力したデータを消去する機能が重要(入力時にアクセス制限があれば なお可)
2. 子機PCデータの親機PCへの送受信をメールなどでやり取りをしても 多店舗化が進むと時間がかかる
3. インターネット経由で サーバー内の会計ソフトに入力する仕組みがあればデータ送受信の手間を省略できる

posted by 川口市の医療専門税理士 at 10:17| Comment(0) | TrackBack(5) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月25日

344 会計ソフト導入の手引き 6

6. 振替伝票入力のあらまし 

振替伝票の入力ポイント
1. 振替伝票入力マニュアルを 税理士事務所など実務簿記経験者の初期指導を受けながら 作成
2. 入力者のレベル・作業時間に応じて、振替伝票の定型仕訳の範囲を、発生主義・月次決算へ拡大していく

振替伝票の主な内容
1. 売上金額(請求額)を 売掛金/売上として入力
2. 仕入金額(請求書金額)を 仕入/買掛金として入力
3. 給与額を 給与/未払費用・預り金として入力
4. 各経費を 費用科目/未払金として入力
5. 在庫棚卸をする場合 前月在庫を 期末棚卸高/商品、当月在庫を 商品/期末棚卸高として入力 

より月次決算の精度を高めるために
1. 決算整理項目を 月按分して計上
2. 減価償却費を 減価償却費/減価償却累計額として入力し、固定資産増減のつど減価償却費を修正
3. 賞与予定額を 賞与引当金繰入/賞与引当金、支給時に 賞与引当金/現預金・預り金 として入力
4. 退職金予定額を 退職給付引当金繰入/退職給付引当金 として入力
5. 借入保証料、繰延資産などを 繰延資産償却費/繰延資産として入力
6. 消費税や法人税等の見積計上、貸付金(借入金)の毎月利息を計上するなど

【編集後記】
最終的には自社で予算が組める事を目的とすると、月次決算の精度を向上させる(決算整理仕訳で損益が大きくぶれないように月次から処理する)ことが重要になっていきます  
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:45| Comment(0) | TrackBack(1) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月24日

343 会計ソフト導入の手引き 5

5. 預金通帳から預金出納帳を入力する 

預金出納帳でよく使う勘定科目と内容(前記分除く)
1. 売掛金(請求書を発行した売上の入金)
2. 買掛金(請求書を受けた仕入の支払)
3. 未払費用(給与などの支払)
4. 法定福利費(社会保険料の支払)
5. 預り金(源泉所得税・住民税の支払)
6. 未払法人税等(法人税・住民税・事業税等の支払)
7. 未払消費税等(消費税等の支払)
8. 地代家賃(土地・建物の賃借料、社宅・駐車場の支払)
9. リース料またはリース債務(リースの支払)
10. 長期借入金(金融機関からの借入・借入の返済)
11. 支払利息(借入利息の支払)
12. 受取利息(預金利息)
13. 保険料または保険積立金(生命保険、損害保険)
14. 支払手数料など(販売手数料、専門家報酬、振込手数料など)

預金出納帳入力の簡素化ポイント
1. クレジットカード支払は引落日にカード会社の精算通知から経費計上(決算時に未払経理)
2. 総合振込より個別振込で通帳に振込先を記載する(総合振込の場合 入力の際 明細資料が必要)
3. 給与振込は総合振込可(給与データの入力は合計入力の方が経理社員に明細が漏えいしにくい)
4. 小切手、手形の取引をやめる
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月23日

342 市販ソフトか税理士主導ソフトか

会計ソフトの選択肢
1.市販ソフト(弥生会計、勘定奉行、PCA、エプソン財務応援、会計王など)
2.税理士事務所主導ソフト(TKC、JDLなど)
3.自社専用ソフト、ERP、大塚商会スマイルαなど

それぞれのメリット・デメリット
1.投資コスト・ランニングコストが安いのは市販ソフト。市販ソフト導入後 一定レベルに達すれば 自社で完結でき、自社に財務ノウハウ蓄積し予算導入可
2.税理士事務所主導ソフト・自社専用ソフト等は投資コスト・ランニングコストはかかるが フォロー体制あり
3.税理士事務所によって 対応しきれない市販ソフトあり
4.税理士主導ソフトは 自社で完結する仕組みはないので、導入後に一定レベルに達しても 税理士事務所との依存関係は薄まらず、税理士事務所主導の予算しか組めない

導入までの流れ
1.会計ソフトを無料ダウンロードして、画面の見やすさ、入力サポート体制を確認
2.税理士事務所に相談し、入力サポート可能か確認
3.購入だけでなく J−SaaSなどレンタル導入も検討

導入にあたり留意すべき点
1.税理士事務所が導入しやすいものでなく、自社で導入しやすいものを選択
2.導入後の初期段階がポイントで この時期に税理士事務所の指導や入力を簡単にする仕組みをつくってもらう

 
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:14| Comment(0) | TrackBack(10) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月19日

341 会計ソフト導入の手引き 4

4.預金出納帳入力のあらまし

預金出納帳入力する主な内容
1. 小口現金からの預入、小口現金への補充引出
2. 請求書を発行した売上の入金
3. 請求書から振込む仕入代金・経費・税金の支払い
4. 自動引落される経費、社会保険料、クレジットカードの支払、給与の振込

預金出納帳入力の設定と入力前の準備
1. 口座ごと補助コードを設ける
2. 口座ごとに1科目を設ける場合 口座が増えるごとに煩雑になり見にくいデメリットあり
3. 摘要に相手先・内容を記載する仕組みをつくり、摘要欄から科目が連想できるようにマニュアルをつくる
4. 通帳を機能ごと(店舗ごと、部門ごと、入金専用など)に口座を設けると見やすい(増えすぎると煩雑)
5. ネットバンキングはデータ変換できるので便利で、移動時間・待ち時間・記帳時間の短縮効果あり

預金出納帳の入力方法
1. 通帳の摘要欄を見て科目を入力
2. 科目が分からない場合 過去の通帳で同じ摘要内容があれば その時の科目を使う
3. 調べても分からない場合 仮科目を入力して残高を通帳と一致させる(分からない所で止めない)
4. 分かった時に科目を振替え、マニュアルを更新する
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月18日

340 会計ソフト導入の手引き 3

3. 小口原簿から現金出納帳を入力する 

小口経費(金庫から払う経費)の主な内容
1. 請求書がない経費で現金払いのもの
2. 従業員の立替経費で現金精算したもの

現金出納帳でよく使う勘定科目と内容
1. 仕入高(商品や材料の仕入高、運賃・税金等を含む)
2. 福利厚生費(従業員の福利厚生に係る経費で慶弔金、親睦飲食費、茶菓子代、社内衛生品、残業食事代)
3. 旅費交通費(業務交通費、出張費、通勤交通費、高速代、駐車場代)
4. 通信費(電話代、ネット通信費、郵便代、切手代)
5. 荷造運賃(発送費、梱包費)
6. 広告宣伝費(広告掲載費、販売促進資料費、求人費)
7. 交際費(取引先への贈答・慶弔、会議以外の飲食費)
8. 会議費(会議での飲食費、会議利用料)
9. 水道光熱費(電気代、ガス代、水道代)
10. 消耗品費(工具用品、事務用品、ガソリン代)
11. 租税公課(印紙、固定資産税、車両諸税)
12. 図書研修費(新聞図書代、研修セミナー参加費)
13. 修繕費(車・機械等の改修費、車検費
14. 雑損失また雑収入(現金過不足)

従業員へ概算経費を前渡する場合
1. 金庫から支払時 仮払金また立替金として入力
2. 精算報告時 振替伝票で経費と残金処理(詳細後述)

【編集後記】
科目をどこまで広げるかは 会計ソフトの導入がうまくいくかのポイントになります。科目を広げれば 試算表を見ただけで 何が増減しているのかがわかりやすくなるメリットがありますが、経営管理上 重要性の乏しいものまで 科目を広げても 入力が煩雑なだけです。導入期において 最少限に科目をしぼり 少しづつ広げていくのが ポイントです
posted by 川口市の医療専門税理士 at 10:02| Comment(0) | TrackBack(5) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月16日

339 会計ソフト導入の手引き 2

 2. 現金出納帳入力のあらまし 

現金出納帳入力前の準備
1. 金庫やPOSレジから現金を出し入れする際の出納帳原簿を作成(金庫の近くに備え置き、その都度記帳)
2. 金種表(金庫を締めた後に 千円札が何枚、100円硬貨が何枚などを記録した表)を作成
3. 小切手の受取・支払をなくす

現金出納帳入力の設定
1. 現金出納帳はタテ管理(用途別補助管理)とヨコ管理(店舗毎部門管理)がポイント
2. 小口経費支払にあてる現金とPOSレジ売上入金分の現金を補助コードで分けて管理
3. 部門コードを設定して、店舗ごとに分けて管理
4. 現金管理マニュアルを作成・更新(預金への入金頻度、現金過不足時対応、おつり渡しマニュアル)

現金出納帳入力の方法
1. 店舗ごと作成したPOSレジ原簿(日計表)から 売上高を入金側に入力
2. 普通預金や夜間金庫へ預入した際 普通預金を支払側に入力(普通預金出納帳の預入側に自動転記される)
3. 店舗ごと作成した小口経費原簿から 各経費(よく使う科目は後述)を支払側に入力
4. 普通預金から金庫に補充した際 普通預金を入金側で入力(普通預金出納帳引出側に自動転記される)
5. 金種表の残と現金出納帳のシステム残の一致を確認

【編集後記】
会計ソフトを使って 現金をタテとヨコの両方で管理することを勧めています。タテヨコ管理により 現金の異常点が見つけやすくなります。外部の税理士事務所が現金不正に気付くことは少ないので 自社で統制を図る必要があります。
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:55| Comment(1) | TrackBack(8) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月15日

338 会計ソフト導入の手引き 1

1. 会計ソフト導入前に必要な知識 

入力する帳票は3つ
1. 現金出納帳(金庫から現金を支出・収入する都度 金額と内容を記録し、残高を金庫残と突合せる書類)
2. 預金出納帳(預金の預入れ・引出の都度 金額と内容を記録し、残高を預金通帳と突合せる書類)
3. 振替伝票(売上、仕入、給与、請求書のある経費、従業員が立替した経費など)を複式簿記により起票する伝票

発生主義と現金主義
1. 発生主義は 売上、仕入、給与、経費など発生した収益・費用を振替伝票に記載する方法
2. 現金主義は 現預金の収入時に収益を、支出時に費用を計上する方法
3. 発生主義の方が期間損益を正しく把握できる

複式簿記を知らなくても振替伝票を作成するコツ
1. 会計ソフトの仕訳辞書機能により定型仕訳を登録する(金額を入れるだけでいい)
2. 請求先月別一覧表、仕入先月別一覧表、経費月別一覧表、給与月別台帳などの資料の金額から振替伝票へ入力するためのマニュアルを作成する
3. 初期設定のおいて 勘定科目は増やさない(会社独自の科目は設けない)のがコツ
4. 仕訳が分からないときは 仮勘定(仮払金、諸口など)で処理し、専門家確認の上 マニュアルに追加

【編集後記】
会計ソフト導入のコツは 振替伝票(現預金以外の仕訳)を 1つでも多く 定型化・マニュアル化・仕訳登録などにより ルーチン化することです
posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:02| Comment(1) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月14日

337 会計ソフト導入の手引き 序章

中小企業であっても 会計事務所に頼らず 自社で決算書を作成することは可能です

パソコンに強い社員、ベテラン経理は 特に必要ありません

自社専用のソフトウェアの開発やERPを導入して 初期コストをかける必要もありません

今の市販の会計ソフトは低価格高性能です

ポイントは 初期指導、初期設定だけです。ここは 顧問税理士の出番だと思います

経理ノウハウを社内に蓄積すべきです。会計事務所に聞かないと 1年前に 何をいくら払ったか 分からないのでは 来月の資金繰りや将来の需要予測など出来ません

資金繰りの考え方、需要予測に応じた選択肢と資金計画を相談するのは 顧問税理士の出番です

インターネットは見るだけ 調べるだけのツールではありません。

J−SaaSなどインターネットを活用した分散入力により事務効率化を図れ タイムリーな経営情報を場所を問わず 見ることができる仕組みが作れます

今回は インターネットを活用する前段階の パソコンの経理活用を 整理していきます


posted by 川口市の医療専門税理士 at 09:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 経理・リスク 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。